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ハンガリー人事​・労務最新ニュース


トルコ系食品メーカーのドゥシュ・チャイ(Doğuş Çay)は、ハンガリー南東部オロシュハーザにおいて、約1億960万ユーロ(約180億円規模)を投じた生産拠点の整備に乗り出す。今回の投資により、441人の新規雇用が創出される見通しで、同社にとっては初の海外展開案件となる。

同社はこれまで茶の加工事業を中心に成長してきたが、現在では砂糖、トマトピューレ、スナック菓子、清涼飲料、エネルギー関連分野へと事業を拡大している。約7万人の農業生産者と連携し、12の工場を運営、従業員数は5,000人超に達している。

今回の投資では、ポテトフレーク、コーンフレーク、アイスティーの生産能力構築を主目的とし、既存施設の全面改修に加え、最新の生産設備の導入が行われる。また、太陽光発電設備および蓄電システムの設置など、エネルギー効率の向上にも取り組む。

生産においては、主にハンガリー国内のサプライヤーとの取引を予定しており、国内産業の強化にも寄与する見込みだ。完成品はハンガリー国内市場にも供給されるが、主力は欧州連合(EU)向け輸出となる。

原材料面では、同社は現在、年間トウモロコシ3万5,000トン、ジャガイモ10万トンを使用し、約7万トンのチップス製品を生産している。今回の拡張により、ジャガイモ20万トン、トウモロコシ5万トンの加工が可能となり、生産規模は大幅に拡大する見通しだ。

(1EUR=183JPY)



ハンガリー資本100%のプラスチック容器メーカー、Hód Plast Kft.は、南部チョングラード・チャナード県アルジョーにIBCタンクおよびドラム缶の新たな製造拠点を開設した。投資額は650万ユーロ(約10億円規模)で、約12人の新規雇用を創出する。

同社は1998年設立。プラスチックボトルやポリタンク、各種キャップの製造を主力とし、製品は洗剤、柔軟剤、蒸留水、不凍液、溶剤、エンジンオイルなど幅広い用途に使用されている。輸出比率は30〜35%で、販路は周辺各国に広がる。

新工場は敷地面積4.5ヘクタールに建設され、6,000平方メートル超の生産ホールと約800平方メートルのオフィス・サービススペースを備える。太陽光発電システムも導入し、エネルギー効率の向上を図る。原材料の保管能力は最大500トンで、年間数万基規模のIBCタンクおよびドラム缶の生産が可能となる見通しだ。

今回の投資により、同社は従来の小型・中型容器中心の事業から、産業用途向け大型包装分野へと領域を拡大する。需要の拡大が続く産業用包装市場への対応力を高めるとともに、地域経済への波及効果も期待される。

(1EUR=183JPY)


ハンガリーの乳業セクターを牽引するトルナテイ(Tolnatej)社は、総額2,610万ユーロ(約42億円)に及ぶ新規投資プロジェクトを発表した。同社は拠点であるセクサールドに完全自動化された最新鋭のホエイプロテイン加工工場を建設し、成長著しいスポーツ栄養学および特殊食品市場への本格参入を果たす。


国内初導入の技術で「副産物」を「高付加価値商品」へ

今回の投資の核となるのは、これまでハンガリー国内では活用されていなかった高度な精製技術の導入だ。チーズ製造の過程で発生する副産物である「ホエイ(乳清)」を、付加価値の高いホエイプロテイン・コンセントレート(WPC)やアイソレート(WPI)へと加工する。

新工場は1日あたり約80万リットルのスイートホエイを処理する能力を持ち、自動化された生産ラインと大規模な倉庫を備える。これにより、同社は従来の乳製品メーカーから、グローバルな需要が見込まれる高機能性原料サプライヤーへとポートフォリオを拡大し、輸出競争力を大幅に強化する狙いだ。


供給網の維持と地域経済への貢献

50年以上の歴史を持つ完全ハンガリー資本のトルナテイ社は、年間約2億6,000万リットルの生乳を国内農家のみから調達している。

  • 雇用維持: 直接雇用者数は約500名にのぼる。

  • サプライチェーン: 国内100以上の酪農家に対し、安定した市場機会を提供し続けている。

  • 産業の統合: 将来的には他社のホエイも受け入れることで、ハンガリー乳業全体のハブとしての役割も期待される。


サーキュラーエコノミーとエネルギー戦略

今回のプロジェクトは、環境負荷を低減する「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の原則に則って設計されている。また、エネルギー自給率の向上を目的に、3,153kW規模の太陽光発電施設の設置も計画。これにより、同拠点の電力需要の約17%を再生可能エネルギーで賄う方針だ。


展望:ハンガリー製造業の高度化

低付加価値な原材料の輸出から、高度な技術を要する加工製品の生産へ。トルナテイ社のこの決断は、近年のハンガリー経済が目指す「再工業化」と「高付加価値化」を象徴する動きと言える。世界的なプロテイン市場の拡大を背景に、セクサールドから発信される新たな輸出戦略の行方に注目が集まっている。

(1EUR=183JPY)










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